2026-01-01から1年間の記事一覧

読書感想文43「風雲児たち」(おもしろくて、ためになる士農工商の話)

何度か感想を書こうと思ったのですが、長編で難しいので、細かい部分の感想です。 風雲児たちって面白いのですが、面白いだけではなくて、歴史の基礎的なつまんなそうな部分をも教えてくれるのが、すごいと思います。 ・歴史に残る人間ってのは、上司に逆ら…

投資メモ13「1980年代の資本主義を考える」(ナショナリズム型資本主義の限界)※追加

再掲 1944 ブレトンウッズ体制 1945 戦争終了 ケインズの政策による豊かな社会の出現(たびたび、通貨危機は起きていた) だんだんアメリカ以外の国も復興してきた 1971 ニクソンショック (ドル危機、ドルの金兌換停止、緩和的ドル切り下げ政策…

投資メモ14「覇権国と貿易赤字」(覇権国になる=隙が生じる)

覇権国という言葉があります。 1920ぐらいまでは、イギリス。 そこから後は、アメリカって感じでしょうか。 今は中国が覇権に挑戦していると思われます。 しかし、がんばっても衰退してしまうようです。 所業は無常です。 note.com 「支配のためには、継…

ルネッサンスについて考える

ネット上で、「資本主義の要請による教育制度は問題があり、封建制の方が教育がうまく機能していた」ということを意見したら、ハルキチさんにとても怒られました。 歴史は以下の流れで、身分制(封建制)の打倒は必然だと。 「大まかには中世の封建制社会(…

投資メモ13「1980年代の資本主義を考える」(ナショナリズム型資本主義の限界)

宮崎義一先生の著書「世界経済をどう見るか」 を再読しております。 1944 ブレトンウッズ体制 1945 戦争終了 ケインズの政策による豊かな社会の出現(たびたび、通貨危機は起きていた) だんだんアメリカ以外の国も復興してきた 1971 ニクソンシ…

投資メモ12「A・ハンセンの命題について考える」(常に資本主義は繁栄を持続できる?)

A・ハンセンの命題をまず書きます。 「適当な軍需生産ないし軍事支出さえ容認すれば、それを賄うスペンディング・ポリシー(国家支出の基礎方針?)によって、常に資本主義は繁栄を持続できる」 この方はアメリカのケインズ主義者なので、100年ぐらい前の…

読書感想文42「BUTTER」(フェミニズム観察記、その2)

☆☆☆ネタばれがあります ☆☆☆ネタばれがあります ☆☆☆ネタばれがあります 最後まで読みましたが、後味はよくないです。 「死と結婚がなければ、物語は終わることができないだろう」 みたいな言葉があるのですが、どうなんでしょう? やっぱり、結婚したほうがい…

読書感想文42「BUTTER」(三分の一ぐらいの感想)

このような考えの人間が読んだ感想です。 takahire-hatene.hatenablog.com 「細雪」は一気に読んだのですが、この本はちょっとずつちょっとずつって感じです。 この本って、女の園って感じで、ちょっと読みずらいんですよね。 細雪は、昭和の貴族の世界を垣…

読書感想文40「国士内田良平」(喧嘩に勝てない男、その3)

以下参照です。 「儂の喧嘩は何時も負けだ。何しろ相手が政府だから」 (非常に内田良平らしい言葉だと思います。「武士は食わねど高楊枝」って感じです。私自身、戦うならば勝たなければいけない。負けるならばここは耐えてチャンスを伺おう。このようなス…

読書感想文41「ロシア亡國論」(日露戦争の前に書かれた予言の書)

現在の我々の社会では、「政治を実施する人」というと誰になるのでしょうか? 一応、民主主義なので「全員」になるのでしょうかw 結局、いろいろ決めてるのは自民党とその周辺の企業家なんでしょう。 内田良平さんの生きた時代もある意味では、我々とそんな…

100年前の平和主義

平和主義と言えば、 「戦争やめろ!憲法守れ!」 というのが、現在の我々に刷り込まれています。 (なんか幼稚園児のように鈴を鳴らしながら言っているイメージがありますw) さて高市政権は、「(馬鹿な左翼と違って現実をみているので)武器の輸出を解禁…

読書感想文39「昭和維新」(死の叫声、その9)※追記

死の叫声の続き×5 ラストです。 「最後に予の盟友に遺す、卿等予が平素の主義を体し語らず騒がず表わさず黙々の裡に只だ刺せ、只だ衝け、只だ切れ、只だ放て、而して同志の間往来の要なく結束の要なし、唯だ一名を葬れ、是れ即ち自己一名の手段と方法とを尽…

読書感想文39「昭和維新」(死の叫声、その8)

死の叫声の続き×4 「世の富豪に訓ゆ(いましめる?)、汝等は我利我欲のため終世戦々兢々たるよりも寧ろ大我的見地の安全なるを悟らば汝等が罪悪の結晶物たる不浄財の大半を擲ち(なげうつ)防貧保健其の他の慈善事業社会事業の完成を期し更に汝等のための…

読書感想文39「昭和維新」(死の叫声、その7)

死の叫声の続き×3 「幸いにして予の行為効を奏し富豪顕官貴族等が悔悟し改俊せば即ち世の盟友も配下も沈黙す可く未知の共鳴者も騒がざる可く社会一般も平穏なるを得べきも然らざるに於いては随所に暗殺行われ刺客出没し富豪も貴族も元老も之れが番犬たる政…

読書感想文40「国士内田良平」(英雄の持つ共通点、その2)

吉田松陰は、松下村塾の改修工事中に、弟子が作業を誤って、泥が松陰の顔にかかってしまいました。 この一件以来、「私の顔に泥を塗ったな」は松陰の持ちネタになったようです。 真面目で、弟子みんなから愛されている松陰らしい持ちネタに思います。 西郷さ…

読書感想文39「昭和維新」(死の叫声、その6)

死の叫声の続きの続き 「吾等十数年来造次にも(片時も)此事を忘れず具に肺肝を砕き家を捨て親を忘れ東に西に孤独流転し既に数百名の盟友を得たり、されど吾人は論議の価値なきを知るが故に敢えて言わず叫ばず動かず組まず黙々の裡に胆を錬り機を窺いて悠々…

読書感想文39「昭和維新」(死の叫声、その5)

「死の叫声」の続き 「吾人は人間であると共に真正の日本人たるを望む、真正の日本人は陛下の赤子たり、分身たるの栄誉と幸福とを保有し得る権利あり、併も之なくして名のみ赤子なりと煽てられ干城なりと欺かる即ち生き乍らの亡者なり寧ろ死するを望まざるを…

読書感想文39「昭和維新」(死の叫声、その4)

1921、安田財閥総帥安田善次郎が朝日平吾に暗殺されました。 この事件は、その後の5・15事件や2・26事件に与えた影響はすさまじく、「昭和維新の先覚者」と言ってもいいと思います。 その朝日平吾の犯行声明もとい、檄文になります。 タイトルは「…

読書感想文40「国士内田良平」(政府と戦い、財閥と戦い、西洋個人主義と戦った男)

右翼、国士みたいな言葉は、やっぱり怖いイメージがあると思います。 最近はあまり見ませんが、「街宣車」なんかは怖いイメージです。 この内田良平と言う人は、単独でロシアに潜入調査して、日露戦争の勝利やロシアの崩壊を予言したり、朝鮮で民間の立場で…

読書感想文39「昭和維新」(歴史のif、その3)

歴史と言うのは当然、過去のことで確定した事実ではあるのですが、どっちが勝つかとか、生きるか死ぬかみたいなのは、本当にあやみたいなもので決まると思います。例えば、関ケ原の戦いは、平凡な武将である小早川に委ねられたのだと思います。 さて、少々分…

読書感想文39「昭和維新」(テロリズムの根本、その2)

このブログは、他人も見ることができるぐらいの記録、という感じで気楽に書いております。なので私の歴史観が分からないと少し理解が難しいかもしれません。 私の歴史観はとても単純です。 みなもと太郎先生の「風雲児たち」+小林よしのり先生の「大東亜論…

読書感想文39「昭和維新」(歴史は繰り返す、その1)

小学生ぐらいの記憶だと思うのですが、 「なんで近代史をやらないんだ?」 という意見が、時折思い出されます。 聖徳太子ぐらいから教わって、平安時代、鎌倉時代、室町時代、江戸時代、 このように来て、第一次大戦とか、治安維持法ぐらいまではしっかりや…

読書感想文36「フランス革命についての省察」(その6、悪の根本原理)

以下参照です。 「一定量の権力はつねに、共同体のなかに、だれかの手に、なんらかの名称で、存在しなければならない。賢者はその匡正策を、名称にではなく悪徳に、すなわち害悪が作用する偶然的な機関やそれが発現する経過的な形態にでなく、害悪の永久的諸…

読書感想文36「フランス革命についての省察」(その5、おおアシニア)

この「フランス革命についての省察」の感想は、以下の発言が気になったので読んだのが始まりです。 「アメリカの民主主義は通貨不安である。」 (ポラニーさんの言葉、「大転換」より) さて、フランス革命も通貨不安を引き起こしています。 それについては…

読書感想文36「フランス革命についての省察」(その4、公務員について考える)

西郷隆盛は以下のように言いました。 「徳川幕府は、戦国時代の武士たちの勇猛な心を抑えるという方法で、国を維持し、世の中を平和に治めてきた」 原文では、「猛き心を殺ぎて」となっています。荒々しい原木のような武士の猛き心を、削いで、(整えてキレ…

読書感想文36「フランス革命についての省察」(その3、ここから下巻)

以下参照です。 「歴史の大部分は、高慢、野心、貪欲、復讐、情欲、騒乱、偽善、統御されぬ熱意、無秩序な諸欲望の全系列によって、この世にもたらされた悲惨からなっていて、これらは、 「私人の状態を動揺させ、生活を甘美でないものとする動乱の嵐」 とお…

フェミズムについて考える

ネット上にはくだらない意見があふれています。 くだらない意見の代表者 さて、このブクマカが知らない「ミソジニーの逆の言葉」ですが、 「ミサンドリー」だと思います。 では、「ミサンドリー」という言葉は使われているでしょうか? あまり使用されていな…

読書感想文38「日露戦争、資金調達の戦い」(金融資本とは何か?)

孫子の兵法では「戦わずして勝つ」と言っておりました。 なぜかといいますと、戦争とは、とにかく金がかかるのです。 大軍が動き、食料も消費されます。 戦争とは金なのです。 なので、金金金を考えたときに、戦わずして勝つのが一番なのです。 少し話が変わ…

読書感想文37「執事とメイドの裏表」(追記)

一点気になる部分を参照です。 「(貴族たちが自分たちの邸宅に飾られている一流の絵画や彫刻にも、「家の一部」として、特に注意を払わないし有難がることもないというイメージがある)イギリスの上流階級がこれほど「知性と教養」がないイメージを強調した…

読書感想文37「執事とメイドの裏表」(ヘルバトラー)

いつも資本主義の本ばかり読むのではなく、気分で本を読んでみました。 ちなみに、ドラゴンクエスト5のヘルバトラーは、 「闘士(battler)」と「執事(butler)」の合成語?らしいです。 さらにちなみに、battlerという英語は、「頑張り屋」ぐらいの意味ら…