読書感想文9「火の鳥」

お正月の間ずっと読んでました。未来系は中学ぐらいの時と感想は変わらない感じでした。過去系は、中学の時よりも歴史に詳しくなっているので、「こんな悪く描くんだ~。」みたいな感じがありました。(手塚氏が執筆した時代の空気感や、歴史の研究の発達があるのでしょうがないと思います。)

 

(1.黎明編)(ニニギが猿田彦を殺して、ウズメに迫る場面)

「私たちはね 女よ 女には武器があるわ 勝ったあなたがたの兵隊と結婚して 子どもを産むことだわ」

「生まれてきた子は私たちの子よ」

「私たちはその子たちを育てて いつか あなたを滅ぼすわよ」

(未来編味を感じるが、昔はこんな感じだったんですかね?女の強さを感じる。)

 

(12.太陽編下)(火の鳥の語り)

「それはねえ 宗教とか人の信仰って みんな人間が作ったもの」

「そしてどれも正しいの」

「ですから 正しいものどうしのあらそいは とめようがないでしょ」

 

(12.太陽編下)

「おれも仕事おさめだ!」(ヴゴー)

 

(12.太陽編下)(犬上の頭が治って、マリモを忘れてしまった場面)

「でも・・・・・・あんまり・・・あんまり情けのうございます!!」

(情けないという言葉に、女の主体性を感じる。)

 

(10.太陽編上)(関川夏央さんの書評)

「手塚作品における女性は、ほとんどの場合悪女か母性の結晶なのだが、まれにそれ以外の属性を持った女性が登場すると、なんとなく陶器でつくったような印象を与えるのは三島由紀夫に似ている。女性への憧憬と並行して、作家の内部に、嫌悪というより女性への恐怖が底流している感じられるのも三島と共通する特徴である。」

(なんで本の中で悪口を書いているのだろうw私はエロい、活発なイメージ。三島由紀夫に対する評価はよくわかりません。)