マルクスの考える「人口」 資本論4

いきなり以下参照です。

 

「労働力は、価値増殖手段として絶えず資本に合体されなければならず、資本から離れることができず、資本へのその隷属は、それを買う個別資本家の交替によって隠蔽されているにすぎないのであって、労働力の再生産は、実際に資本そのもののの再生産の一契機をなす。したがって、資本の蓄積はプロレタリアートの増加である。」

(資本が増えると、人口が増える。)

 

「すでに機能しつつある社会資本の大きさおよびその増大度につれ、生産規模の拡大および動かされている労働者数の拡大につれ、彼らの労働の生産力の発展につれ、富のあらゆる源泉の流れがより広く豊かになるにつれ、資本による労働者のより大きな吸引が労働者のより大きな反発と結びついている規模もまた広がり、資本の有機的構成と資本の技術的形態とにおける変動の速度が増し、ときには同時に、ときには交互に、この変動にとらえられる生産部面の範囲がふくらむ。したがって労働者人口は、それ自身によって生み出される資本の蓄積につれて、それ自身の相対的過剰化の手段をますます大規模に生み出す。これこそが、資本主義的生産様式に固有な人口法則であって、実際に歴史上の特殊な生産様式はいずれも、その特殊な、歴史的に妥当する人口法則をもっているのである。抽象的な人口法則というものは、人間が歴史的に介入しない限りで、動植物にとってのみ存在する。」

(働けば働くほど、敵も強くなる、ドラゴンボール。人口が増えるほど、より巨大な工場や優秀なシステムが生まれて、仕事を奪い去っていく。アマゾンとかグーグルを予言している。)

 

「(マルクスの注釈)「飢餓と疫病という極限にまでいたる窮乏は、人口を抑制するどころか増加させる傾向がある」(S・ラング『国民的困窮』、1844年、69ページ)ラングは、これを統計的に例証したあとで、さらに続ける―「万人の境遇が安楽になれば、やがて世界の人口は減少するであろう」と。」

(貧乏人の子だくさん、ヤンママはたくさん産む。生涯独身をつらぬく皇族。いろいろ思い当たる部分はあります。子供を産むって本能なんですかね。しかし、現在の少子高齢化社会や自分自身を考えると言葉にならない。)

 

「(マルクスの注釈)日本は、その土地所有の純封建的組織とその発達した小農民経営とによって、たいていはブルジョア的先入見にとらわれているわれわれのすべての歴史書よりもはるかに忠実なヨーロッパの中世像を示してくれる。中世を犠牲にすることで「自由主義的」であるというのは、あまりに安易すぎる。」

マルクスが日本について言及していた!マルクスの近代がいつかよくわからないので、文章の意味はよくわかりませんw)

 

「(マルクスの注釈)「立法が雇い主とその労働者との不和を調停しようとするとき、立法の助言者はいつでも雇い主である」とアダム・スミスは言う。「諸法律の精神は所有である」とランゲは言う」

(弁護士って基本的に企業の味方だと思う。鉄人28号ではない。)

 

「(ミラボーさんの意見)人は、ただ、数百人の人間が一人の指揮者のもとで労働していて、普通、合成マニュファクチュアと呼ばれている大きなマニュファクチュアのみを見る。これにたいし、非常に多数の労働者が分散して、各人が自分自身の計算で労働しているマニュファクチュアは、ほとんど一顧も与えられていない。それはまったくなおざりにされている。これは非常に大きな誤りである。というのは、このようなマニュファクチュアのみが、国民の富の真に重要な一構成部分をなしているからである。」

(料理とかが分かりやすいと思います。)

 

「経済学は、非常に異なった二種類の私的所有 ー一方は生産者の自己労働にもとづくもの、他方は他人の労働の搾取にもとづくものー を原理的に混同する。経済学は、後者が単に前者の正反対をなすだけでなく、前者の墳墓の上でのみ成長することを忘れている。」

(これぞマルクスって感じ。自分の欲望に忠実なことは、正義ではない!)

 

 

資本論は全3巻で、これで1巻を読みました。(私の読んでいる資本論では4巻まで読みました。第1巻第4分冊。)つぎへ行くか、一度もどるか。先は長い。