「黄色いベスト」と底辺からの社会運動
フランス庶民の怒りはどこにむかっているのか
2018年11月17日から起きている増税に反対する抗議活動です。ターゲットはマクロン。
燃料税は逆進性が高く、都心から離れて暮らしているような人には厳しい税金。また、エコロジーをうたって導入されたが、実質は連帯富裕税の廃止に伴う減収分の補填。
「燃料税を引き上げるという当初の指針を変えるつもりはなかった。いくら怒りを理解できると述べても、こうした姿勢で国民を説得できるはずがない。マクロンが逆に説得できると思ったところに、彼の横暴さと傲慢さが如実にあらわれている。それはまさしく国民を排除するという意味で、社会的暴力以外の何物でもなかった。彼は自分が暴力を振るっていることにまったく気づいていなかった。」
(怒る気持ちはわかります。けど税金は上げます!)
「左派は歴史的に、社会的な怒りに対して政治的なはけ口を用意することによって、怒りを望みに転換してきた。しかし、現在の左派はその歴史的価値を自ら破壊している」
(左派はエコロジーに弱い。)
「黄色いベスト運動の主たる参加者である庶民階級の政治的姿勢は、これまで投票棄権であった。この背後には選挙しても無駄であるという、無力感と絶望感があった。」
しっかし、こんなに庶民が怒っているのに、そこまでしてお金が欲しい人の気持ちが理解できない。陰でこそこととかならぜんぜん理解できるけど。