投資メモ3「円安トレンドの中で、円高ドル安リスクを考える」

日銀は緩和を続ける流れで、アメリカのインフレとの戦いは、「依然として高い水準にある。(FRB声明、2023/3/22)」ような状態です。 アメリカインフレ率 インフレ率は良い感じで下がっていますが、アメリカの目標である2%は、まだ少し先のように思います…

投資メモ2「アメリカ国債を考える」

アメリカ国債についてもう少し考えてみます。 ☆直近のアメリカ国債の値動き ・2022/3 利上げ前 金利0.25% 為替115円 ここで1万ドル国債を購入したとして、115万円。 ・2023/4 利上げ後 金利4.75% 為替132円 上記の国債を売却することを考えますと、 100万✖(…

投資メモ:クレディスイス不安後4月頭

現時点でアメリカ国債を買うことを考察してみます。 ☆為替レート 円は緩和を続ける。ドルはターミナルレートが近い。ゆるやかなドル高の流れでしょうか。 ☆アメリカの実質金利 私はインフレが6%で、金利が4.5%だったら損ではないか? と漠然と思っていたので…

読書感想文14「主婦である私がマルクスの「資本論」を読んだら」

やはりと言いますか、最近韓国文学が流行っているようです。 NHKでも特集をやっています。 www.nhk.or.jp 自分自身を振り返ると、ギルティギアのクムヘヒョン、dbdのトリスタ、ロボトミーコーポレーション、半地下の家族、BTSなどに触れていて、もともと…

読書感想文13「三酔人経綸問答」

中江兆民(1847~1901、東洋のルソー、左翼の源流と呼ばれる。)、思想家、翻訳家、哲学者、自由民権運動家。この人の書いた本で一番簡単そうなので読んでみました。 全て中江兆民が書いているのですが、 民主主義者「洋学紳士」、侵略主義者「豪傑」、兆民…

マルクスの考える「少子化対策」

マルクス 資本論 1巻 第4分冊 第4節 相対的過剰人口のさまざまな存在形態。 資本主義的蓄積の一般的法則 より参照です。長い。 「相対的過剰人口の第三のカテゴリーである停滞的過剰人口は、現役労働者軍の一部分をなすが、しかしまったく不規則な就業のも…

読書感想文12「真説 日本左翼史」

池上さんの本なので簡単そうだと思って読んでみました。 以下参照です。 「この論争(日本資本主義論争1930?)以来、日本のマルクス主義者は講座派の系譜と労農派の系譜に大別されることになり、講座派は日本共産党、労農派は戦後結成される日本社会党の理論…

リベラリズムの問題点

2022/11/22 月一宮台 music.amazon.co.jp 以下一部の書き起こし 宮台真司「ロールズ(正義論)によると、リベラリズムの本質は、『「お前が俺でもたえられるか?耐えられないのならばこの制度を変えろ。」という立場可換性、お互いがお互いの立場を考えて耐…

地球でもっとも繁栄した生物は?

2022/11/20放送の11時台 www.nhk.or.jp 以下一部の書き起こし 質問の内容は「スピノサウルスは何故隕石衝突前に絶滅してしまったのか?」 (中略) 昆虫の清水「昆虫は小さいから反映したといわれているの。全生物の6割。およそ100万種いるといわれてい…

投資メモ

finance.yahoo.co.jp 以下参照です。 「1に分散、2に分散、3、4がなくて5に分散」 (手堅い。) 「つい最近、ある企業が上場廃止になることが決まり、近いうちに優待券が紙切れになるんですが、私もけっこうな数を持っていましたので、かなりの損になります…

マルクスの考える「人口」 資本論4

いきなり以下参照です。 「労働力は、価値増殖手段として絶えず資本に合体されなければならず、資本から離れることができず、資本へのその隷属は、それを買う個別資本家の交替によって隠蔽されているにすぎないのであって、労働力の再生産は、実際に資本その…

マルクスの考える「生産性」

以下のブログを読みました。 blog.amagi.dev 自己の研鑽の時間をとるか?子供との時間をとるか?その葛藤を感じます。 小さいコストで、大きな結果をだすことが求められる「生産性」 マルクスは「生産性」とはそもそもなんだと言っているのでしょうか? 以下…

読書途中経過「カール・マルクス 新版 資本論3 3/13」

本を読んでいて眠くなるということは、たまにはあると思いますが、この本の睡眠力は段違いだと思います。 いろいろな原因が考えられますが、まず、基本的に「論文」であり、分かりやすい表現を使おう!みたいな気持ちがありません。 「資本主義的生産の内在…

「日本の」労働組合について考える

以下のブログがとても面白いと思いました。 www.bengo4.com 以下部分参照×3 「企業別組合が強いことが一因でしょう。日本企業は例えば賃金制度などを変える時、労使が水面下で協議し、制度設計の段階からある程度、組合の意向を反映させます。内部調整機能…

読書感想文11「カール・マルクスー「資本主義と闘った社会思想家」」

資本論を読んでみようとしたのですが、難解でした。なので、外堀から埋めてみようと思いまして新書サイズのこの本を読んでみました。 「仕事のできる瞬間はすべて私の著作[『資本論』第一巻を指す」を完成するために利用しなければなりませんでした。この著…

人生の彩りと戒め

①よしりん先生のブログ 日本だけ賃金が上がってないというグラフはどうなの? | ゴー宣ネット道場 (gosen-dojo.com) ②青ネギさんのコメント 「こんにちは。お昼のよしりん先生のブログ、拝読致しました。今の日本は非合理的な『格差』が非常に深刻で、「意識…

読書感想文10「マルクス エンゲルス 共産党宣言」

薄い本なので読んでみる気が起きました。 「パリ・コンミューンは、「労働者階級は、既成の国家機関をそのまま奪い取って、それを自分自身の目的のために動かすことはできない。」という証明を提供した。(1872年ドイツ語版への序文)」 「おのおのの歴史的…

デジタルデトックス

「少しの間、想像してみよう。新しい薬が市場に出る。その薬は中毒性が高く、誰もがすぐ夢中になる。科学者は調査して、その薬は「リスクの誤認、不安、気分の低下、無力感、他社に対する軽蔑と敵意、感情の麻痺を引き起こす」という結論を下す。この薬を私…

島唄の本当の意味

最初は、「島唄」という歌は、沖縄の古くからの歌で、雄大な自然を歌ったイメージを持っていました。(主にスロットが育んだイメージです。) ある時に、NHKのど自慢で、天国のお父さんへ向けて中学生の男の子が歌うところを見て、「この歌はレクイエム(鎮…

論語論語「待ち構える男」

自分が中年ぐらいになってくると、20代、30代の若者と仕事の話をするときに、自然と上から目線になったり、分からないことを聞くときでも、偉そうに聞いてしまうことは誰でもあると思います。 自分が20代の時に、上の人に偉そうにされても、そんなに気にせず…

賃金センサス

皆さんは「賃金センサス」という言葉をしっているでしょうか?私は40年ぐらい生きてきてつい最近知りました。弁護士などが利用するようです。 本体 賃金構造基本統計調査 結果の概要|厚生労働省 (mhlw.go.jp) 令和2年分 令和2年賃金構造基本統計調査 結果…

読書感想文10「労働組合とは何か」

20年ぐらい前に「ナニワ金融道」の作者青木雄二が、「就職するなら労働組合がしっかりしている所がいいよ。」と言っていたのを思い出しました。 「労働者の相互扶助の機能はたんなる助け合いにとどまらない。仕事や生活で不安をかかえていると、賃金が安くて…

読書感想文9「火の鳥」

お正月の間ずっと読んでました。未来系は中学ぐらいの時と感想は変わらない感じでした。過去系は、中学の時よりも歴史に詳しくなっているので、「こんな悪く描くんだ~。」みたいな感じがありました。(手塚氏が執筆した時代の空気感や、歴史の研究の発達が…

読書感想文8「読書会入門」

〝遊びをせんとや生まれけむ 戯れせんとや生まれけん 遊ぶ子供の声聞けば 我が身さへこそ揺るがるれ゛ (遊ぶために生まれてきたのかと思うような、戯れるために生まれてきたのかと思うような、子供たちの声を聞けば、大人である私の体もまた、自然と動き出…

読書感想文7「あなたは正しい」

最近、本屋さんで、韓国で売れている本のコーナーを見るのがマイブームなのですが、タイトルに惹かれて読んでみました。(日本の本と違ってあっさりした表紙の本が多いですね。)著者は韓国の女性の精神科医のようです。 私は「本の要所を書いて、そこにコメ…

悪党

「党」は、政党とか郷党とかで仲間みたいな意味です。 悪人は一人でも「党」と呼ぶくらい強い力を持つ。それに比べ善人に「善党」という言葉はない。悪人は利害が一致すれば局面、局面で党を組む(団結する)ことができるが、善人はやましくないから我慢して…

読書感想文6「山月記」

著者:中島敦 「もちろん、かつての郷党の鬼才といわれた自分に、自尊心が無かったとは言わない。しかし、それは臆病な自尊心とでもいうべきものであった。己は詩によって名を成そうと思いながら、進んで師についたり、求めて詩友と交わって切磋琢磨に努めた…

読書感想文5「100分de名著 資本論」

資本論と言えば、「けつの毛までいかれまっせー。」な方を思い出します。(ナニワ資本論。おっさんになってから軽薄社長のくだりを読んだら泣けてきた。) 「儲けにこだわり、規模を拡大していかなければ、他社とのシェア争いに敗れて淘汰され、従業員の賃金…

読書感想文4「格差は心を壊す比較という呪縛」

www.amazon.co.jp (理想的な社会として、協調や勤勉や道徳的な社会を挙げている)しかし、不平等や出世競争の激化、その結果としての個人主義は、”貪欲こそが善”であり、リスク・テイクを高く評価し、他人を威圧する行動と指導力を混同するような文化をうな…

読書感想文3「小農はなぜ強いか」

著者:守田士郎 「組織というものは、比較的狭い範囲の目的のために意見が一致した人が作ったものなのです。だが、部落は意見が一致したからできているというものではありませんね。 それは、部落が生活と生産を行う場所だからなのだと思うのです。意見が一…